行ってみよう‐9
子ども食堂『みんなのひろ場』

  今回おじゃましたのは、天王台駅から少し歩いたところにある、子ども食堂『みんなのひろ場』です。

 店長の舘田(たてだ)さんは、子どものころは東京の下町に住んでいて、よく近所の友達の家でごはんを一緒に食べていたそうですが、この辺ではそういうふれあいがないと聞き、元々この場所でやっていた『食堂 ひろ場』に子ども達の居場所として子ども食堂を作ったそうです。

 みなさんは、子ども食堂というと親が忙しい子ども達が集まって安く食事ができる場所というイメージじゃないかなと思います。でも、この『みんなのひろ場』は、ちょっと違うんです。子どもだけではなくみんなが主役、みんなが安心できる居場所です。いわゆる実家をイメージしているそうです。

 店内には黒板があったり、オセロやトランプなどがおいてあって、自由に遊べるんです。「食堂で遊んでいいの?」と思った人!ここは、あなたの実家なんです。食べに来るのもよし、話し合いに使うのもよし、遊びに来るのもよし。ここではルールをつくらないようにしているそうです。「ケンカになったら、とめますけどね…」と店長は言っていました。

食堂なのに黒板!?
  よく食堂に来ているという常連さんに聞くと「ここの店長は、人間味のある人」「料理も手作りでおふくろの味ってやつだね。仕事帰りに一息入れにここに寄っちゃう!」「お店に来る子どもたちを見ているのも楽しいよ」店長のお父さんは、なんと落語家!『みんなのひろ場』で落語会が開かれたこともあるんだそうです。

 ご飯を注文しようかなとメニューを見ていたら、「200円メニューにする?」と聞かれました。午後5時から小・中学生限定で、200円でご飯が食べられるんです。メニューは、店長の気分次第、僕はチャーハンを選びました。200円だから量が少ないかと思いきや、普通に1人前の量でした。食べたら「うまい」と声がでるほどおいしかったです。

 ポップコーンやかき氷の機械もあるので、食べたい時は店長に声をかけてください。「つくるのは自分たちで、つくるところから楽しんでほしいな」と店長は言っていました。

 これから楽しみな夏休みが始まりますね!楽しい夏休みにはおまけに宿題がついてきますね… 友達と宿題やおしゃべりをしに行ってはどうでしょう?「つらいことがあったら話を聞いてもらえる」「楽しいことは一緒に楽しむ」「悪いことしたらちゃんとしかられる」「いろんな人が集っていて、いろんな話が聞けて、成長できる」、そんな実家のような『みんなのひろ場』に、ぜひ行ってみてください!

舘田(たてだ)さんに取材中

特派員: 金森 真宙(湖北中3年)
2019年5月30日取材
子ども食堂は、子どもがひとりだけでも入ることができる食堂です。いつもひとりでごはんを食べている人やたっぷりごはんが食べられない人だけでなく、地域の子どもや大人とおしゃべりしたい人なども、地域の中での居場所やつながりの場として利用できます。
 市内には、7ヵ所の子ども食堂が登録されています。子どもは、無料や定額で、また、親子でも大人だけでも利用できます。
みんなのひろ場
問=090-6500-8971 (舘田・たてだ)  食堂ひろ場(天王台1-13-6) 月曜〜土曜17:00〜  小中学生限定メニュー 200円

あびこ子ども食堂
問=090-2326-4510 (西廣・にしひろ)  けやきプラザ11F  第2・4水曜17:00〜19:30 未就園児無料 高校生まで100円 大人400円

こほく子ども食堂 要申込
申・問=7187-1944 けやき社会センター(都部新田37-2)  第3木曜17:30〜19:00  中学生まで無料 大人500円 ボランティア300円

子ども食堂 わごころ
問=7181-0556  わごころ(柴崎台2- 8-10)  第2日曜10:00〜13:00 (変更あり)  子ども無料 大人300円
ふさ子ども食堂
問=090-1451-3365 (武者小路・むしゃこうじ) ふさ復興会館(都13)  第2水曜 17:00〜19:30  中学生まで無料 大人300円

子ども食堂 どんぐり
問=7182-0232 (根本・ねもと) 根戸357  第3木曜16:30〜18:30  1人100円 未就学児 無料

一粒の麦 7/19(金)〜
問= 090-2747-6432 (木田・きだ) 都部83-1  第3金曜 17:00〜20:00  小学生まで無料 中高生 100円 大人 300円

※各子ども食堂の内容は、5/30に取材した時点の情報です。その後変更になっていることがあります。次のページからリンクされている、市役所のホームページをごらんください。
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